2006年09月14日
ツキノワグマ(その1)
押入れをゴソゴソ・・・
久々に秘蔵のコレクションを取り出した。
これ何かわかります?w
お毛毛のようなものがぴろりとありますね・・・
栗のようですね・・・
・・・むぅ。
まぁ、タイトルがタイトルですから・・・。
そう、その通り!
「熊」です。クマの落し物です。
上の写真の枝は栗の枝で、熊棚をつくるためにクマが歯で
ガブリと折り取ったものです。
下の写真は、クマが栗をむしゃむしゃやった後ですな。
おいおい、ホントかよ・・・と言う声が聞こえてきそうですが、ホントにホント。
だって、彼が実際に枝をボキボキおって、むしゃむしゃと栗を
食べるのを1時間以上見てたんですからw
今から6年前の秋、森吉での出来事でした。仕事柄、年中山の中に
いますが、熊と出くわすことはまずありません。糞や爪痕、熊棚と
痕跡は数限りなく見てますが(それもとても新しい奴)、
至近距離でであったことは、それまで一度もありませんでした。
仕事仲間から熊がいるとの連絡を受けたときは、とても驚きました。
なにしろ20mも離れていないところで栗を食べているというのですから。
そちらへ急行して、じっくり観察させてもらいました。
彼は、前年生まれと思われる小型のツキノワグマで
一心不乱に栗の実をむしゃむしゃとやっていましたw
おそらく人間を初めてみたのか、怖い思いをしたことがなかったのだろうと
思います。我々が数人で見ていても一向に気にすることなく
むしゃむしゃ、むしゃむしゃ・・・。
熊棚が出来る過程もじっくり観察させてもらいました。
熊の寝床だという話も聞きますが、観察した限りでは、
食事のために折り取った枝をぞんざいに散らかしているうちに
できる産物でした。それにしてもまぁ、食べるわ食べるわ。
こんなチャンスはもう一生ないだろうと思いながら、
実に楽しいひと時の観察でした。
ただ、惜しむらくは当時デジカメをもっていなかったので
写真が取れなかったことです。
彼がようやく満腹するまで1時間ほどでした。
よちよちと栗の木を降りると、最後はドスン、バリバリと落ちて
尻餅をついて地面におりたちました。そのあと、我々の方を
振り向いて小走りで走り去っていきました。やっぱりそれなりに
気になっていたんですな。
上の写真の枝や栗の実の殻は、その後そこで拾い上げたものです。
写真でわかるように、きれいに栗の実の部分を食べているでしょ?
ムシャムシャとぞんざいに噛み合わせいただけに見えましたが、
実に見事なもので感心させられました。
また、折り取られた枝にクマの毛を見つけたときには、小躍りしたくなるような
嬉しさでしたw
さてさて、昔話はこのくらいにして本題です。
東北地方はとくにその傾向が強いのですが・・・
「山でクマに遭いませんか?」、「クマは怖くないのですか?」と良く聞かれます。
こちらの人々の熊に対する恐怖心は、大変強くて驚かされます。
山里近くにいけば、熊の話題が必ずでるくらいです。
それも、「○○がいついつ、●●で熊に齧られた・・・」的な話題です。
さて、実際のところどうなんでしょう?
ツキノワグマは恐ろしく危険な生き物なのでしょうか。
///////////////////
大分長くなってきたので、続きは次回に続きます・・・
追伸)キノコdeOFF会(in秋田)を検討しております。
詳しくは、前回のブログ(雨END?)をご覧ください。
参加希望、質問その他、コメント欄にどしどし書き込みしてください。
ご参加お待ちしております^^
久々に秘蔵のコレクションを取り出した。
これ何かわかります?w
お毛毛のようなものがぴろりとありますね・・・
栗のようですね・・・
・・・むぅ。
まぁ、タイトルがタイトルですから・・・。
そう、その通り!
「熊」です。クマの落し物です。
上の写真の枝は栗の枝で、熊棚をつくるためにクマが歯で
ガブリと折り取ったものです。
下の写真は、クマが栗をむしゃむしゃやった後ですな。
おいおい、ホントかよ・・・と言う声が聞こえてきそうですが、ホントにホント。
だって、彼が実際に枝をボキボキおって、むしゃむしゃと栗を
食べるのを1時間以上見てたんですからw
今から6年前の秋、森吉での出来事でした。仕事柄、年中山の中に
いますが、熊と出くわすことはまずありません。糞や爪痕、熊棚と
痕跡は数限りなく見てますが(それもとても新しい奴)、
至近距離でであったことは、それまで一度もありませんでした。
仕事仲間から熊がいるとの連絡を受けたときは、とても驚きました。
なにしろ20mも離れていないところで栗を食べているというのですから。
そちらへ急行して、じっくり観察させてもらいました。
彼は、前年生まれと思われる小型のツキノワグマで
一心不乱に栗の実をむしゃむしゃとやっていましたw
おそらく人間を初めてみたのか、怖い思いをしたことがなかったのだろうと
思います。我々が数人で見ていても一向に気にすることなく
むしゃむしゃ、むしゃむしゃ・・・。
熊棚が出来る過程もじっくり観察させてもらいました。
熊の寝床だという話も聞きますが、観察した限りでは、
食事のために折り取った枝をぞんざいに散らかしているうちに
できる産物でした。それにしてもまぁ、食べるわ食べるわ。
こんなチャンスはもう一生ないだろうと思いながら、
実に楽しいひと時の観察でした。
ただ、惜しむらくは当時デジカメをもっていなかったので
写真が取れなかったことです。
彼がようやく満腹するまで1時間ほどでした。
よちよちと栗の木を降りると、最後はドスン、バリバリと落ちて
尻餅をついて地面におりたちました。そのあと、我々の方を
振り向いて小走りで走り去っていきました。やっぱりそれなりに
気になっていたんですな。
上の写真の枝や栗の実の殻は、その後そこで拾い上げたものです。
写真でわかるように、きれいに栗の実の部分を食べているでしょ?
ムシャムシャとぞんざいに噛み合わせいただけに見えましたが、
実に見事なもので感心させられました。
また、折り取られた枝にクマの毛を見つけたときには、小躍りしたくなるような
嬉しさでしたw
さてさて、昔話はこのくらいにして本題です。
東北地方はとくにその傾向が強いのですが・・・
「山でクマに遭いませんか?」、「クマは怖くないのですか?」と良く聞かれます。
こちらの人々の熊に対する恐怖心は、大変強くて驚かされます。
山里近くにいけば、熊の話題が必ずでるくらいです。
それも、「○○がいついつ、●●で熊に齧られた・・・」的な話題です。
さて、実際のところどうなんでしょう?
ツキノワグマは恐ろしく危険な生き物なのでしょうか。
///////////////////
大分長くなってきたので、続きは次回に続きます・・・
追伸)キノコdeOFF会(in秋田)を検討しております。
詳しくは、前回のブログ(雨END?)をご覧ください。
参加希望、質問その他、コメント欄にどしどし書き込みしてください。
ご参加お待ちしております^^
Posted by iwao at 22:29│Comments(8)
│けもの
この記事へのコメント
こんばんは。
熊棚と言う言葉初めて聞きました。
本文を読んでいてどんな物かだいたいわかりました。
それにしても器用に栗を食べる物ですね。
めったに無い貴重な体験です。
でも私は熊には会いたくないなぁ。
熊棚と言う言葉初めて聞きました。
本文を読んでいてどんな物かだいたいわかりました。
それにしても器用に栗を食べる物ですね。
めったに無い貴重な体験です。
でも私は熊には会いたくないなぁ。
Posted by carrera930 at 2006年09月14日 22:53
こんばんは~
ヒグマとは随分違いそうですね。
カウンターアソートや鉈買おうかなぁ・・・
気休めに・・・(^^;
ヒグマとは随分違いそうですね。
カウンターアソートや鉈買おうかなぁ・・・
気休めに・・・(^^;
Posted by おやぢ at 2006年09月15日 00:34
>carrera930さん
遭いたくてもあえないのが、クマかもしれないですね。
子連れの母熊とか、目の前で急に鉢合わせとかは
私も勘弁してもらいたいです^^;
熊棚は、慣れるとすぐにわかるようになりますよ。
ミズナラとかクリとかヤマボウシとか、
実をたくさんつける木が不自然に折れてたら
大概はクマです。
>おやぢさん
おやぢさんは北海道ですもんね。
ヒグマのことは本で知ってる程度のことしか知りません。
さすがに肉食傾向が強い種ですし怖いですよね。
ツキノワグマよりずっと大きいし・・・h
カウンターアソート、ちょっと高いですが
買われたほうがよろしいかと。
効果は絶大という話ですよ。
遭いたくてもあえないのが、クマかもしれないですね。
子連れの母熊とか、目の前で急に鉢合わせとかは
私も勘弁してもらいたいです^^;
熊棚は、慣れるとすぐにわかるようになりますよ。
ミズナラとかクリとかヤマボウシとか、
実をたくさんつける木が不自然に折れてたら
大概はクマです。
>おやぢさん
おやぢさんは北海道ですもんね。
ヒグマのことは本で知ってる程度のことしか知りません。
さすがに肉食傾向が強い種ですし怖いですよね。
ツキノワグマよりずっと大きいし・・・h
カウンターアソート、ちょっと高いですが
買われたほうがよろしいかと。
効果は絶大という話ですよ。
Posted by 管理人 at 2006年09月15日 21:22
こんにちは。小生の師匠は熊観察を18年間続けています。
http://www.yokotaworld.com/
http://www.yokotaworld.com/
Posted by 熊大好き at 2006年09月18日 00:54
北海道でヒグマの恐怖でいつもドキドキしながら釣りを
何度もした経験から本州での釣りは怖くないと
言い聞かせているんですが、実際出会ったら
腰を抜かして何も出来ないんだろうなあと思います。
実際出会ったらどうするのか なんてお話は
よく聞くのですが本当にどうすればよいのでしょう?
私も熊に過大な恐怖を抱いてる一人です。
何度もした経験から本州での釣りは怖くないと
言い聞かせているんですが、実際出会ったら
腰を抜かして何も出来ないんだろうなあと思います。
実際出会ったらどうするのか なんてお話は
よく聞くのですが本当にどうすればよいのでしょう?
私も熊に過大な恐怖を抱いてる一人です。
Posted by RYU at 2006年09月18日 23:17
>熊大好きさん
いらっしゃいませ。
私も熊大好きです^^
HP拝見しました。素晴しい写真でしたので、
次回の記事で紹介させていただこうと思います。
>RYUさん
確かに出会い頭では、私も腰砕けになってしまいそうです。でもそんな場面に出くわしたことはありません。最悪先にクマが先に存在を教えてくれるし、普通はこちらの接近を敏感に察知して向こうが先に去ってくれているのだと思います。
私の知る限りでは、クマの被害を受けるパターンとして
クマの食事の縄張りの中で鉢合わせ(山菜・キノコ)と
子連れの母熊への接近の2タイプが最も事故が多いようです。クマの食料への執着はなみなみならないものがあるようで、侵入者を強く排除しようとするようです。母クマについては申し上げるまでもないですね。
山菜やキノコのポイントに入ったら、クマが先約だと思って、まわりが見えなくなるくらい夢中にならないことが重要かもしれないですね。
いらっしゃいませ。
私も熊大好きです^^
HP拝見しました。素晴しい写真でしたので、
次回の記事で紹介させていただこうと思います。
>RYUさん
確かに出会い頭では、私も腰砕けになってしまいそうです。でもそんな場面に出くわしたことはありません。最悪先にクマが先に存在を教えてくれるし、普通はこちらの接近を敏感に察知して向こうが先に去ってくれているのだと思います。
私の知る限りでは、クマの被害を受けるパターンとして
クマの食事の縄張りの中で鉢合わせ(山菜・キノコ)と
子連れの母熊への接近の2タイプが最も事故が多いようです。クマの食料への執着はなみなみならないものがあるようで、侵入者を強く排除しようとするようです。母クマについては申し上げるまでもないですね。
山菜やキノコのポイントに入ったら、クマが先約だと思って、まわりが見えなくなるくらい夢中にならないことが重要かもしれないですね。
Posted by 管理人 at 2006年09月19日 01:35
管理人さん、師匠のHPご覧下さりありがとうございます。土日は山に泊まりこみました。ドングリの木を折る「パッキンー」という音を聞くためですが、残念ながら聞けませんでした。
Posted by 熊大好き at 2006年09月19日 04:58
>熊大好きさん
これからフィールドワークが忙しくなる時期でしょうか。
熊が枝を折る音を聞きに行く・・・
いぁー、ホント、自然は五感で楽しむものですね~。
これからフィールドワークが忙しくなる時期でしょうか。
熊が枝を折る音を聞きに行く・・・
いぁー、ホント、自然は五感で楽しむものですね~。
Posted by 管理人 at 2006年09月20日 08:47
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