ナチュログ管理画面 フライフィッシング  フライフィッシング 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2006年09月05日

小さな炎

私は、焚火が好きだ。
小さな炎を灯した焚火を心から愛している。

静かな森の片隅で、美しく輝くせせらぎの川原で。
小さな炎を熾せば、そこは私だけの空間になる。

ゆらゆらと踊る炎をじっと見るのもいい。
薄くたなびく煙をぼんやり眺めるのも楽しいものだ。
風向きが変わって、煙が自分の顔を舐める。
目の痛さに舌打ちをしても、口元の微笑みは消えない。
コーヒーもいい。ビールはもっといい。
ちびちびとウィスキーを飲ってもいい。

春ならば山菜を煮るために鍋を沸かし、
夏ならば釣り上げた魚をあぶる。
秋ならば、山栗を甘く煮つけ、キノコ鍋を火にかける。
そして、晩秋。
熾きの赤々とした熱は指先にそっと染み入る。

炎を大きくしてはいけない。
大きな炎は、荒ぶる神々のものだ。
我々のものではない。

巨大な巨大な炎を、欲しいままに操る我々の文明よ。
なんと愚かなことか。

小さな炎には神が宿る。
私は知っているのだ。

小さな炎
              或る夏の日の焚火 N川上流にて



同じカテゴリー(野遊びのお話)の記事画像
どっどど どどうど
見上げれば
春を探して
ごめんさない
Let it snow(その2)
雪を想う
同じカテゴリー(野遊びのお話)の記事
 どっどど どどうど (2007-10-26 15:53)
 見上げれば (2007-10-26 15:47)
 春を探して (2007-04-20 15:25)
 ごめんさない (2007-02-17 13:18)
 あら~ (2007-01-20 10:56)
 Let it snow(その2) (2006-12-25 14:54)

この記事へのコメント
こんばんは。
私も焚き火に魅力を感じます。
なぜかあの火を見入ってしまいます。
ぼんやりと火を見ながら過ごす時間、いいですよね^^
Posted by べーやん at 2006年09月05日 23:28
こんばんは。

iwaoさんは詩人ですね。
と言うよりそれがiwaoさんのスタイルかな?
男の世界を感じます。

最近火を使ったといえばBBQぐらいなもので、
焚き火は無いな。

釣り場でバーナーでコーヒーを楽しんでいたのも
最近はやっていません。
久しぶりにコールマンのバーナー引っ張り出してみようかな?
Posted by carrera930 at 2006年09月05日 23:35
iwaoさん こんちは~^^
遠い昔、人類が初めて火を手に入れ、暗闇の恐怖から抜け出せた時の安心感、安堵感、、、そんな古い記憶が現代の生きる人間の深層意識の中に残っているのでせうか。
揺れる炎を見ていると心が落ち着きますね。

焚き火はいい、 うん 焚き火は ほんとに好い(´∀`。)
Posted by Tamakura at 2006年09月06日 09:46
>べーやんさん、carrera930さん、Tamakuraさん

みなさん、こんばんわー。
釣師は、みんな焚火好きなんですねw
渓流釣りもあと少しでオフですし、
焚火をやりに川にいくのもいいかもしれませんね。
Posted by 管理人 at 2006年09月07日 19:27
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
小さな炎
    コメント(4)