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2007年01月29日

パハヤチニカ

この週末は遠野へ行っていた。

遠野は良かった。
民度の高さを感じた。
おそらく東北NO.1の文化レベルを持った町ではなかろうか。

とくに感心した地域誌「パハヤチニカ」。
序文を掲載させてもらうので、読んでみて欲しい。

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『パハヤチニカ』

アイヌ語で早池峰
早池峰は古生代蛇紋岩からなる
モナドノック=残丘である

何万年という地球歴の時代を
何も語らず
見つめ続けてきた
その山には
氷河期をも越えて
生き続けた
花が咲く

その花の如き
気高きスピリット=精霊は
人々の心に宿り
その火を燃やし続けている


(雑誌:パハヤチニカ 序文より)

パハヤチニカ

//////////////////////

なんと力強く、そして爽やかなことだろう。
私はダメだった。
序文でやられてしまった。

雑誌は、遠野地方の伝統文化や風俗を紹介する内容で、
土地の古老の語りがその中心だった。
こんな雑誌があることが驚きだ。
それも作りが素晴らしい。
他の土地では、無価値とみなされて誰も顧みないものが
この土地ではとても大切にされている証拠だし、
人々もその価値を認めているということだ。

この雑誌を手にとって思った。
秋田にも古いものはある。
しかし、ただの見世物になってはいまいか。
せっかくの伝統文化をお粗末に扱ってはいまいか。
田舎を田舎ならしめているものが、どんどんと失われていくなかで、
顔を無くした田舎に、はたしてどれだけの魅力が残るのだろうか。

そんなことを感じさせられた週末であった。



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この記事へのコメント
遠野・・・
遠野物語・ヤマメの里・・・

そんなイメージしか浮かばない
そんな私が恥ずかしいですが、
秋田に生まれ秋田に育った者として一体何が?
田舎に残る魅力は?
おそらく答えに窮するのが自分かなぁと
もっと恥ずかしくなるのでした。。。
Posted by JTKNのしろ at 2007年01月29日 19:21
 遠野(??; とおいのぉ~!(^^)!・・・

ちなみに「阿仁マタギ」もいいヨン♪~マタギなきょんですたぁ~(^^ゞ・・・

 そろそろ「遠征」してアブラビレちゃんと戯れたいっす♪
Posted by きょん(^^ゞ at 2007年01月29日 20:13
IWAOさん
遠野は日本むかしばなしで、知ったような・・・
郷愁そそるその地名と、独特の文化がいまだ息づく町って聞いています。うらやましいです。私も一度東北の温泉とおもに、山菜や釣りで楽しみながら、おいしいお酒も飲んでみたいです。京都からはいやー遠い野ー。
PS、私もリンクさせていただきました。これからもよろしくお願いします。
Posted by isshy at 2007年01月29日 21:39
遠野か~。
もう10年以上前に秋田のおっさんと岩手行った時に行ったなー。
Posted by たろう at 2007年01月30日 00:13
こんばんわ。

へ~!地域雑誌があるんですね。土地の古老の語りが中心と言うところが行けてます。
昔を語る方は当然ながらどんどん少なくなってしまうのでそれをまとめる地域誌は貴重ですね。

柳田国男の遠野物語を昔読んだ時には不思議な話に感動しました。
コメントを書くに当たりもう一度見ようと思ったら書棚に無い!
神隠しでしょうか?(売った覚えは無いけど売っちゃったかも)ガックリ。
Posted by release-windknot at 2007年01月30日 00:58
読んだ事もないくせに「遠野物語」というタイトルが頭に浮かびました(^^;

良さそうな本ですね。
おいらも地元や北海道の伝記や歴史に興味はあるのですが
なかなか実践出来ておりません(恥
北海道はある意味日本人の人種の坩堝なので
余計に歴史を勉強しなければ・・・(汗
Posted by おやぢ at 2007年01月30日 22:48
こんばんわ(^B^)/

「北海道の人が、外で楽しく遊んでいないのに、観光客をよんでも意味がないんじゃない」と先日ラジオのコメントで耳にしました。
 土地の人がその気候や風土を甘受し、そこで逞しく生きているからこそ、魅力的な土地になるんでしょうな。そんなことを思い出しました。
 古いもの.....ただ存在しているということだけで価値があると思います。
Posted by B級釣師 at 2007年01月30日 23:59
こんばんは。

私も昨年遠野に行きました。
いいところですよね!

地元の伝統文化に対する思い入れの違いを感じました。
iwaoさんのおっしゃるとおり、このような雑誌が存在しているという事実が、真の意味で伝統文化を重んじている証拠だと感じました。
私たちも見習わなければいけませんね。
Posted by べーやん at 2007年01月31日 01:04
iwaoさん、こんばんわ

遠野ですか~いいですねぇ~
私は釣りをするときのお供に「遠野物語拾遺」をもって行き、日中毛鉤への反応がなくなるとこれで時間をつぶしています。 アテルイ、安倍貞任、奥州藤原氏など「まつろわざる者」が基礎を作った文化には、一度触れてみたいですねぇ~
Posted by tobitani at 2007年01月31日 18:47
iwaoさんお久しぶりです。
 色々あって更新してませんでしたが、またおじゃまできそうです。
 私が生まれて初めて釣った虹鱒は、小友川の生活廃水が流れ込む小さなシェイドでした。40cmありました。昭和58年の夏の事です。
Posted by 山ニート at 2007年02月03日 02:56
>JTKNさん
秋田の自然、風土、伝統。
いづれも素晴しいものがまだまだありますが、
必ずしも正当な扱いを受けていないような気がしますね。
秋田らしさがこの先も残るといいなぁと思います。

>きょんさん
きょんさん風邪治る→週末荒れる
・・・。
h。

>Isshyさん
京都からは遠いですねー。
こんどそっちに遊びにいったときにはヨロシクお願いします^^
冬の京都もええですなぁ、昔茶店で食ったかき玉ウドンが忘れられませんw

>release-windknotさん
ほんと、そうですね。
遠野物語、自分ももう一度読み直してみようと思います^^
>おやぢさん
北海道はまた特殊な歴史を持っているんでしょうね。
先住民の歴史にも興味があります。
遠野物語おすすめですのでご一読を。

>B級釣師さん
うーん、そのコメントをされた方はスルドイですねー。
自分もそのとおりだと思います。
その点B級さんもおやぢさんも見事に遊ばれてるので
大変うらやましいです(悔しいのでアメマスの写真はあまり登場させないようにお願いしますw)。

>べーやんさん
遠野いいとこですよね~。
猿ヶ石川でしたっけか、町を流れる川もとても綺麗でしたよ。
秋田も頑張れ!っと思いました。

>tobitaniさん
本読みにはたまりませんよね~。
こちらはやはり陸奥なんでしょうね。
大和ではない文化が生きてるんだと思います。

>山ニートさん
ちょくちょく覗きにいってましたが、お忙しいのだろうなぁと思ってました。
無理せずお続けください^^
その鱒の話、とてもいいですね。
読みたいです。
Posted by 管理人 at 2007年02月03日 22:06
>たろう氏
三陸町に行ったときじゃったっけ?
懐かしいのう。
Posted by 管理人 at 2007年02月04日 08:03
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