ざっこつり

私は毎年、年に数回、秋田のとある小学校で子供達と野遊びをする。

とある小学校とは、秋田市の太平小学校木曽石分校。
市内では、最後の１校となった分校だそうだ。

木曽石分校は、木造平屋の懐かしい造りで縁側まである。
まさにカントリーな佇まいの可愛い校舎で子供達は勉強している。
（木曽石分校は、ベーやんさんのブログでも紹介されてます。→分校の残る土地）

きっかけは、たまたま学校の近くで子供達を引率中の分校の先生方に出会ったことに始まる。
しばし立ち話をしていると、「自然体験活動をしたいのだけど、なかなか難しくて・・・」とのこと。
（私は自然環境調査の仕事をやってまして、その日は両生・爬虫類の調査をしておりました＾＾；）
「それじゃぁ、お手伝いしましょうか？」と申し出ると、以降話はとんとん拍子に進んだ。

分校の近くには、野遊びをするのにこれ以上の場所はないぞという場所が残っていた。
昔ながらの土掘りの小さな沢（水路）だ。もちろん調査中に目をつけていた場所である。
そこで子供達とざっことりをして遊ぶ心積もりだった。
小難しい話や、もっともらしい話など全くするつもりがなかった。
（やれといわれても無理だけど・・・＾＾；）
当日彼らに教えたことは、道具の使い方だけ。
あとは私も一緒になって獲る。獲る。獲る。

水しぶき、歓声、喚声・・・
銀鱗、歓声、喚声・・・
盛り上がったこと盛り上がったこと。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どうじゃ？


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　はいっちょるか？？

以来、はや5年か。
写真の子の中は中学生になった子もいると思うと少々複雑な気持ちになるが・・・。
（うーん、俺も歳食ったなぁ・・・。）
しかしまぁ、彼らが大人になって自分の子供達に向かって
「なんだ、それじゃぁ魚なんかとれねぇべ。フフン。」とか言っちゃって
「どれ、貸してみれ！」とか言ってるところを想像すると大変愉快な気持ちになる。
彼らの中で、これまで川でざっことりをしたことがある子は皆無だったからだ。
私は彼らの人生をちょこっとだけ変えた。
そして毎年ちょこっとだけ変え続けている。
彼らが少しでも野遊び好きになってくれればこんなに嬉しいことはない。
自然を感じる心と目は、野遊びを通して造られると思うから。

そんなこんなで、今年も遊んだ！


　　　　　　　　　　　　　　　　　おっちゃんも頑張っちゃうよ！


　　　　　　　　　　　　　　　　　あ～面白しれ～

中には、将来漁師になりたいといってる子もいるらしい。
うはは、愉快愉快。

愛しきガキ共よ。
大きく育て。

また川で会おうな！