サシバ

iwao

2006年11月02日 16:28

「ピッ、クィーーーー!!」

鳥達の春は早い。

ここ秋田では、まだまだ雪が残る三月。
遠い南の国から彼らはやってくる。


              冬芽膨らむコナラ林を翔けるサシバ

身近な場所で野遊びするフィールドを探したいならば、この鳥を探そう。
この愛すべき小さな猛禽は、野遊びを愛する者の強い味方なのだ。
3月後半から5月にかけて、「ピッ、クィー」とよく通る特徴的な声で鳴くからすぐにわかる。
鳴くのは縄張り宣言と求愛のためだと言われているので、鳴き声が聞こえたらしめたもの。
彼らが選ぶ場所に絶対に間違いはない。
雑魚獲りでも虫とりでもバードウォッチングでもアニマルトラッキングでも、なんだってハズレなしだ。


                アカガエルを探すサシバ

サシバを探すヒントはカエルにある。
サシバを探すなら、まずはカエル達を探そう。
カエルはこの前紹介した「アカガエル」の仲間がいい。それも大量に。
アカガエルは春一番に産卵行動に入るので、彼らの春先の貴重な餌料になるからだ。

首尾よくカエル達を見つけたら、もうサシバを見つけたようなものだ。
耳を澄まして鳴き声を探そう。
見上げれば・・・。

ほら、空を舞うサシバがそこにいるはずだ。

p.s. ご他聞に漏れず、この鳥も減少の一途をたどっている。
    首都圏にお住まいの方では、まず見つけられないかもしれない。
    (神奈川なら三浦半島か箱根、東京なら奥多摩方面までいかないと・・・。)
    ここ秋田でも平地ではまず見ることはできなくなってしまっているが、
    物言わぬサシバの存在を知っている人はごくごく少ない。


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