ヨタカ
キョキョキョキョキョキョキョ・・・
山菜の季節も終盤に入り、タケノコ(ネマガリタケ)採りで賑わい始める頃
黄昏て誰もいなくなった山すそで、
少し悲しげなこの鳥の鳴き声を聞くことができます。
「あぁ、今年も来てくれたか。」
私は、この夏を連れてやってくる鳥が口をいっぱいにあけながら
暗くなった楢林の中を力強く飛翔する姿を思い浮かべて少し微笑むのです。
声は聞けども・・・のご他聞にもれず、
この鳥も普段目にする機会がほとんどありません。
夜行性の鳥なので、夜半に月明かりの中を飛ぶシルエットを
追うことはできますが、日中となるとまず見つかりません。
日中の彼は、こんなのです。
スヤスヤ・・・
日中は、眠ってすごします。場所は様々です。
木々の横枝、岩のくぼみ、木杭の上などなど。
ただし、足が大変短いので、いつもお腹と胸をつけるようにして休みます。
地面にいることもありますし、アスファルトの道路の上で眠りこけているときもあります。
しかし、まんじりともしないので、まず人間には見つけられません。
地面で寝ているときはチャンスです。さすがの彼も足元まで近づくと
嫌がって飛び上がります。急に飛び上がるので、こちらもびっくりして
飛び上がりそうになりますが、すぐに彼だとわかって嬉しくなるのです。
夕暮れを迎えると起きだして飛び立ちます。
翼は大きく力強く、なるほど鷹のように見えます。
私は一度、彼の翼が空を切る音を聞いたことがあります。
日中の姿からは想像できないようなカッコよさでした。
ヨタカはたしかに夜の鷹なのです。
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ツキノワグマの話が長くなったので、ちょっと閑話休題。
ヨタカといえば、宮沢賢治の童話の主人公でも有名ですね。
オヤジ達には、池波正太郎の小説の方が先に浮かびそうですなw
どちらも物悲しく、はかないイメージがヨタカの姿に重なります。
今後も山の生き物達のことを色々書いていこうと思います。
図鑑ぽくなっても面白くないかと思うので、
自分の主観や見聞きした逸話を中心に書きたいと思います。
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詳しくは、前回のブログ(雨END?)をご覧ください。
参加希望、質問その他、コメント欄にどしどし書き込みしてください。
ご参加お待ちしております^^
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