ワカサギが楽しい。
何が楽しいかというと穴釣り。氷穴釣りである。
その独特のスタイルもさることながら、
釣師の技量がそのまま釣果に跳ね返る実力本位のところがいい。
胴つき仕掛けと極感の短竿だけという、ごくシンプルな道具立てで
ごくごく微細なワカサギのアタリを聞き分ける。
浮きやシモリを使わず、穂先の揺れだけでこんな微細なアタリをとる釣りは
おそらく世界にもワカサギ以外にはないのではなかろうか。
ま、百聞は一見にしかず。
熟練のワカサギ師の竿捌きをご覧頂きたい(無料の動画です)。
釣り東北「動画 ワカサギ釣り最先端の戦い」
ね?
どうです。すごいでしょ!!
初めてみる人は、どれがアタリなのかさえ判らないかもしれないが、
最近私もこのようなあるかないか判らないようなアタリを一日のうちに
何回か獲れるようになってきたのだ。
このアワセが完璧に決まると、そうとうに気持ちがいい。
ワカサギ釣りの場合、たとえ魚が群れている穴を見つけたとしても
アワセが不味いとサッパリ針に乗らない。
向こうアワセで針がかりすることは、まず無いと考えていい。
ほんとにもう、それは見事に釣れないのだ。
釣師の技量といったのは、ここに所以があって、
ともすれば「ご家族や仲間でレジャー」的な空気を醸しているワカサギ釣りにおいて
サッパリのツンツルテンで凹むという現象をあちらこちらで目にすることになる。
これは、ワカサギ釣りのイメージが現実とは異なって定着してしまっているためで、
実際は上でも述べたように全く甘い釣りではない。
つまり、ご家族や仲間でのレジャーなら「この寒いのに、凍った湖の上で遊ぶなんて
楽しいネ(酔狂で)!」なんていいながら、和やかに景色を楽しんだり、雪遊びをしたりするべきで
あって、釣り自体は「素人にゃぁ釣れねぇよ!」と言っちゃってもいいのである。
かく言うワタクシも、その緒戦たるや惨憺たるものであった。
大学の寮生仲間6人で、赤木大沼(・・・たしか)に出かけ一日釣って5匹。
(わはは、一人で5匹ではなく、全員で5匹!うち3尾を釣り上げた私が、その日のトップであった。)
とりあえず、仲間内での勝負には勝ったので気分は悪くなかったのだが
管理小屋の脇に張り出されていた紙を見て、唖然呆然。
本日の釣果 1位 456尾(○○氏 東京)
2位 432尾(××氏 栃木)
3位 ・・・
・・・
当時は、「う~ん」と唸るしかなかったが、今なら良くわかる。
ワカサギ釣りに、ビギナーズラックやラッキーストライクは無い。
そこは、腕だけが物を言う世界。
だから楽しいのだ。
あぁ、今週も行きたい。
サクラマスも終わってしまうし、スキーの練習もしたい。
ぬ~ん、悩むなぁ・・・。
先日の大物賞